借上げ社宅と社有社宅の違いについて

会社を選ぶ際に、社宅の有無を気にする人が増えてきています。社宅は会社側である程度の金額まで家賃を負担してくれるので、コスパの良い社宅に入居したいと言う人が多いのです。しかし、社宅の人気が増加しているとは言え、社宅には2つの種類があるということを知っている人は多くありません。社宅の利用を検討しているのなら、社宅の違いについてもしっかりと押さえておくことが重要です。社宅には会社が自前で用意する社有社宅と、それとは別に他業者が管理する物件を借りて社宅とする借上げ社宅の2種類があります。一般的に社宅と言えば、前者の社有社宅を指しています。

社有社宅は会社側で管理しているので、借上げ社宅よりも賃料設定が低い傾向にあります。また、会社の都合に合わせて建てられているため、会社からほど近い場所に位置していることがほとんどです。通勤が快適というメリットがあるものの、いかにも会社の所有物という感じがするせいで社有社宅を嫌う人が多いのも事実です。これは会社にもよりますが、社有社宅は年季が入っていることも多くあります。

一方、外部の業者から借りている借上げ住宅の場合、業者による管理が行き届いているため社有社宅よりも綺麗な傾向にあります。住宅の質を気にする人は、借上げ社宅のある会社を選ぶことが多いのが現状です。しかし、借上げ住宅にも難点があります。それは社有社宅よりも賃料が高めであるという点です。賃料と社宅の品質はトレードオフの関係にあるとも言えるので、社宅を選ぶ際にはゆっくりと吟味する必要があるでしょう。